セラミックとポーセレンの違い 歯科材料としての比較
セラミックの基本的な特性と用途
セラミックは非金属元素からなる無機質固体材料のことで、陶磁器・ガラス・セメント・レンガなどがあります。その特性は、硬くて耐熱性・耐食性・電気絶縁性が高いという点にあります。
また、セラミックには、磁性や圧電性・焦電性などの電気電子特性を持つものも少なくありません。自動車や情報通信などの産業分野で、機械部品や電子部品として使われます。それ以外に、医療分野では人工骨や歯科矯正の素材として重宝されています。
ポーセレンの基本的な特性と用途
ポーセレンとは、粘土や石英などの無機質を高温で焼き固めたセラミックの一種です。その特性としては、白くて美しい色彩・高い硬度と耐熱性・低い透水性と電気伝導性があります。
ポーセレンは、食器や花瓶・人形などの工芸品や装飾品に使われるほか、歯科用の人工歯やインプラントなどにも使われています。歯科用のポーセレンは、金属ベースの上にセラミックをコーティングしたメタルボンドや、金属を使わないオールセラミックなどの種類があります。
評判に基づくセラミッククラウンとポーセレンの選択のポイント
セラミッククラウンは、高い強度と耐摩耗性を持ちます。一方、ポーセレンは金属フレームによって強度が補強されますがセラミック部分は破折や剥離のリスクがあります。
また、セラミッククラウンは、高価な材料や技術を要するため費用が高くなりがちです。これに対し、ポーセレンは比較的安価な材料や技術で作られるため比較的安価です。このように、セラミッククラウンとポーセレンは審美性や強度・費用などの要素を考慮して選択する必要があります。