セラミック治療に欠かせない歯の土台作りの役割
セラミック歯の土台作りの役割
虫歯が奥深い場所まで進行していて、神経を抜いてしまった歯は栄養が届かなくなるので枯れ木のようにもろくなるといいます。この場合、そのままセラミック歯を入れても割れてしまうため、歯の根となる土台をたてて補強してから被せ物をすることが大切です。
なお、歯の土台のことをコアと呼びますが、これは家に例えると大黒柱のようなものでしっかりとした土台を作ることで硬いものを噛み砕くことができる強力なセラミック歯を使えるようになるわけです。
セラミック歯の土台の種類と特徴
土台の素材は、保険診療が適用されるものと自由診療の2つの種類があります。保険診療が適用されるものにはメタルコアとレジンコアの2つ、自由診療の場合はファイバーコアとゴールドコアの2つです。
ただ、メタルとゴールドはいずれも金属素材で、セラミック歯の土台としてはレジンとファイバーの2つです。レジンはプラスチック素材の土台で、ファイバーはガラス繊維が芯に使用されているタイプでしなりがあるので、土台の中でも最も天然歯の質に近いタイプです。
歯周病は完全に治療を済ませることが前提
歯周病は、進行度合いにより1度~3度までの3つに分かれているといいます。レベル1度は初期の歯周病で、この状態ならそのままセラミックを入れることができるようです。
ただ、歯茎から出血があるときや歯茎が赤く充血して腫れている場合は、これらの症状が収まっている状態が望ましいといいます。レベル2度や3度になると、完全に治療を完了させることが大切です。そのため、審美歯科でのセラミック治療を受ける場合は、その歯科で歯周病の治療が前提となります。